禁煙すると胃潰瘍が防げる?タバコと胃潰瘍の関係
- 2021.01.13
- 喫煙のデメリットを理解しよう
胃潰瘍とはどういう病気なのか
胃潰瘍とは胃液(塩酸やペプシン)と胃液から胃壁を守る粘膜のバランスが崩れ、胃液にいよって胃壁が傷ついてしまっている状態のことをいいます。
多くの場合、胃の中で生きることができるヘリコバクターピロリ菌が原因で起こります。
ピロリ菌以外の原因では解熱鎮痛剤の一種である非ステロイド性抗炎症薬の副作用、ストレスなどによって胃の機能が低下することで起こることもあります。
40代以上に多い病気と言われていますが、ピロリ菌を持っていると20,30代でも発症することがあります。
自覚症状で多いのはみぞおちの痛みです。
タバコと胃潰瘍の関係
喫煙と胃潰瘍は決して無関係ではありません。
たばこの中には5300種類の化学物質が含まれており、そのうち70種類は発がん性であるといわれています。
喫煙は胃酸の分泌を促進させ、たばこに含まれているニコチンが胃粘膜の血流を低下させ、胃を守る粘膜の機能を弱めます。
ピロリ菌感染者も喫煙者に多いといわれていますし、現に喫煙者の胃潰瘍の発症のリスクは非喫煙者よりも高いです。
喫煙によって胃の中がピロリ菌が増殖しやすい環境を作ってしまっているわけです。
発症後に禁煙しなかった場合、再発もしやすい病気です。禁煙に努めることが発症や再発のリスクを下げるともいえるでしょう。
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